解体工事は大がかりな工事である以上どうしてもケガや事故などが発生してしまう場合もあります。
そんな時に頭に思い浮かぶのが損害賠償保険です。
損害賠償保険とはいいますが、その中でもどの保険に入ればいいのか知っておく必要があります。
本記事では、損害賠償保険にどんな種類があるのかについてまとめていきます。
損害賠償保険の種類
損害賠償保険は具体的な種類というより場面別に分類することができます。
大きく分けて3つに分けられます。
会社単位の保険
損害賠償保険には年単位で会社として加入する保険があります。
会社の年間の売上に合わせて保険料が決まる仕組みとなっていて、売上の少ない会社だとあまり大きな負担をせずに済みます。
こちらの保険は会社単位で年間を通して事故やトラブルに対する補償をしてくれるため、工事の依頼人としては長期的に安心感をもって解体工事の交渉を進めることができます。
工事単位の保険
その名の通り工事の現場ごとに加入する保険で、会社単位の損害賠償保険と両方加入するケースも少なくありません。
保険料も会社単位と同じ変動制で、工事内容の金額に応じて変わってきます。
工事ごとに保険料が変わることで、無駄のない支払いシステムとなっているのが良い点です。
しかし、工事ごとということは毎回保険の加入をする必要があるため、そこがデメリットと言えます。
車両単位の保険
車両単位の損害賠償保険とは、解体工事に使用する重機ごとに加入する年単位で加入する保険です。
どの重機に保険を加入させるかどうかは会社によって変わってきます。
損害賠償保険の適応範囲
損害賠償保険の種類はいくつかありますが、必ずしもこれらで全ての事故やトラブルをカバーできるとは限りません。
例えば、騒音や粉じんの飛散などは保険の対象外となっています。
保険をかけたからといって一安心していると、思わぬところで足をすくわれてしまうことにもなるため、とりあえず保険をかけようと思って加入するのではなく、しっかり補償内容までよく確認しておきましょう。
まとめ
損害賠償保険には会社単位や工事単位、車両単位などいくつかの種類に分けることができ、保険料に無駄のない変動制の仕組みを採用しているものもあって、自分にあったものを加入することが大切です。
しかし、それ以上に事故やトラブルの内容次第ではカバーしきれていない内容ということもあり得ます。
損害賠償保険の加入を進める際は、よく補償内容を確認しましょう!